家庭持ちのギタリストのお館です。
今回は実際にコピーバンドを組んでみたいという方向けにより具体的な機材の選び方を解説していきます。
・ -My Hair is Bad-の曲をコピーしたい
・ギターはすでに持っている。
・アンプはスタジオやライブハウスのアンプを使う。
・予算は2万円くらい
そんな人の参考になればと思います。
なお、「真赤」「優しさの行方」「運命」あたりの音作りを想定します
下記のサイトではオンラインでバンドスコアを購入する事も出来ます。
はじめに…
ギター:5万円くらいのエピフォンレスポール
アンプ:スタジオやライブハウスのマーシャルアンプ
を想定して解説します。
記事内で他のギターやJC-120での音作りにも少し触れていきます。
ギターにおいてこれが正解という答えは無いです。
ギター:ギター・アンプの個体差、演奏技術
バンド:他のパートの音作りや音量さ(特にボーカルの声質など)
ライブ:ミキサーでの調整
など様々な組み合わせで変わってきます。
この記事を参考にして試行錯誤してもらえると嬉しいです。
思うようにいかないこともあると思いますので、実際にやってみてここが上手くいかないなどあればお気軽にコメントください。
ギターとアンプの選び方
新しくギターを買いなおす必要はないですが、ギターによってアンプやエフェクターのセッティングが変わります。
おすすめのギター:レスポール・ストラト・テレキャスター
アンプは:チューブアンプ
セミアコやフルアコなどは歪ませるとハウリングが起きやすくなるのでの音作りに苦労するかもしれません。
チューブアンプを選ぶ理由は歪みの音質にあります。
JC-120の場合はチューブアンプの歪みの質感を表現させるのが難しいです。
エフェクターでの音作り が上手くなっていくと (特にチューブ感を出せるようになると)、JC-120の方がアンプによる個体差が少ないので選びやすいです。
私も音の調節が難しいお祭りや、地域のイベントなどの簡易な野外ライブではJC-120を使用しています。
エフェクター選び
予算内でエフェクターを探します。
欲しい音は、メインの歪み1つ、ブースター1つ、クリーン用の空間系(ディレイ)が1つとなります。
予算に余裕があれば、歪みのランクを上げる、空間系(リバーブ)を増やすのも検討してみても良いでしょう。
歪み
ブースター・ammoon XP(EP Booster クローン)約3千円
メイン歪み/Mosky Audio/MM Silver Overdrive( Timmy Overdrive クローン)約3千円
空間系
ディレイ/Donner Echo Square 約4千円
その他
パワーサプライ/Donner
残りの金額でシールドや、エフェクターボード(100均で自作もオススメ)を揃えます。
もしより近づけたいのであれば…
EP Booster
Friedman BE-OD DELUXE(ここまで歪まなくても良い気もしますが…)
ローゲインチャンネルを使用がオススメです。
ローゲインチャンネルのないBE-ODのレビューです。
STRYMON BRIGADIER
STRYMON blueSky Reverb
これらのエフェクターを使用するとより本人に近い音作りが可能です。
音作りとセッティング
アンプのセッティング
クリーンチャンネルを使用。
EQのイメージはベースを上げすぎず、ミドル・トレブルを強調します。
理想は少しだけ歪むクリーンです。
ボリュームを下げすぎると音が細くなるので注意!
ストラトの場合はベースを上げる、テレキャスの場合はトレブルを下げる、などで調整しても良いでしょう。
マイヘアーの場合、低域はベースパートがかなり担っています。
その分ギターは高域寄りのセッティングをする事で3人(ギターが一人)でも厚みのある音になってきます。
もしJC-120を使用する場合はTS系ブースターを使用するとチューブアンプぽく調整することもできます 。
JC-120の調整のコツ
エフェクターは歪ませるのが目的ではないので、歪みを上げすぎず、少しリバーブを効かせる感じです。
他のエフェクターをOFFにしてクリーンに近い音を作るイメージです。
ボリュームやピックアップセレクトについて
基本はリアピックアップを使用。
アンプやギターの特性によってソロやクリーントーンでセンターやフロントに切り替えもOKです。
センターやフロントは音が太く(中域・低域が目立つので)なるので歪みの音とのメリハリがつきます。
クリーンは出来ればギター側のボリュームを絞って作りたいです。
難しい場合は常にブースターをONにしてクリーンの時も音に太さを出します。
エフェクターの使い方
基本の歪みの音は Mosky Audio/MM Silver Overdrive を使用、ゲインはかなり上げても大丈夫です。
MM Silver Overdrive はTimmyのクローンとなりますが、EQの効き方は逆で左に回すとカット(通常のエフェクターと同じ操作方法)となるので注意です。
ブースターはゲインは10時くらいで設定し常にONで使用します。
もしメインの歪みで気に入った音が出来ているなら、ソロやクリーンの時など音質が変わるときにONにするのもOKです。
ディレイは隠し味 (自然な残響音を出すため)に使用します。
ディレイタイム、フィードバックは下げ目でほとんどONの状態でも大丈夫です。
ライブハウスでPA側でかけてくれる場合や、体育館など会場ですでに残響効果
がある場合はOFFにしておくと良い場合もあります。
自宅練習の時はディレイを常にONににしているとうまく弾けてると錯覚してしまうのでOFFのまま練習するのもよいでしょう。
まとめ
以上実践編としてMy Hair is Badの音作りを考えてみました。
音源としてはそこまで激しい歪みではないのですが、使用アンプが Friedman ですのでライブではもっと攻撃的な音作りになっていると予測されます。
音源とライブではフレーズや音作りが違う場合も多いのです。
場合によってはもっと歪むエフェクターに変えてみたり、アンプのリバーブもうまく活用しながらもっと攻めたディレイ効果を使うこともできます。
初期の楽曲はMarshallの歪みでも十分再現が可能です。
アンプのセッティングに慣れてきたらアンプの歪みを活かした音作りをしても良いでしょう。
My Hair is Bad のエフェクター構成(音の使い分け)は基本的なものですので、様々な部分で応用することが可能です。
ここから歪みのグレードを上げていくもの良いですし、他のエフェクトを活用したボードに広げていくことができます。
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