家庭持ちギタリストのお館です。
バンドを組んでツアー回ってそれで飯くっていきたい!
と思っている地方在中の皆さんに、
「地元で10年以上のバンド活動」「ツアーバンドとの交流」「実際に音楽で生活しているバンドとの会話」を経験している私が、
バンドを仕事にできるかを、ぶっちゃけ解説していきます。
※本記事はあくまでビジネス的視点での解説になります。
「楽曲」・「人付き合い」・「バンド運営の知識」など最低限の事が出来ていることを前提としてしています。
天性のアーティストタイプは、自分の道を進みましょう!
実際にツアーバンドで生活が出来るのか!?
- 可能性はあるが、継続して行うのがかなり厳しい
- メンバーの覚悟ができているかがポイント
- バンド活動以外の収入源が必要
バンド応援している私だからこそ、はっきりと言わせていただきます。
バンド活動のみで生活するのは、ほぼ不可能と思ってください。
実際に生活できている人もいますが、バンド以外の仕事をしている場合も多いです。
以下、解説です。
出来ない理由だけでは何とも悲しいので、
どうすればずっとバンドが出来るかという方法も最後にちゃんと紹介します!
バンドで生活が難しい理由
継続しての活動や収入を得るのが難しい
記憶をたどってください、
5年前に流行った、バンドいくつ覚えていますか?
表舞台に出るという方法なら、ノウハウや人脈を生かすと、それほど難しいことではないと思います。
一時的に人気が出ても、「その後生活できるほど売れるか」というとまた別の話なのです。
これは、バンドだけの話でなく芸人や、飲食店なども含め「流行が重要な仕事全て」で当てはまります。
たとえ「ミリオンヒット」や、「タイアップ」、「テレビや雑誌での紹介」で成功しても、一時的ではダメなのです。
メンバーとの価値観の共有が難しい
バンドの場合、自分一人では活動が出来ません。
しかし、問題は山積みで色んな壁をクリアする必要があります
- 「友人の結婚や出産と比較してしまう。」
- 「彼女を幸せにしたい」「子どもが欲しい」
- 「家の仕事を継がなければならい」
- 「親の面倒を見なければならない」
- 「もういい曲が作れない」
- 「バンドをやりたいと思わなくなってしまった」 、「メンバーと不仲になった」
- 「メンバーがケガで演奏できなくなってしまった」
実際に、バンドをやめた知人から聞く話です。
特に「家族に関する事」は、今うまくいっているバンドでも、自分たちではどうしようもないこともあります。
メンバーの気持ちを変えるのは曲作りや、ライブよりも大変なのです。
そもそも収入が足りない
残念ながら、今の世の中お金が重要です。
ツアーバンドの場合の、基本的な収入源です。
- 音源収入(CDや配信)
- グッズ収入(Tシャツやタオルなどの販売)
- イベント収入(会場を借りてライブイベントの運営)
イベントは後払いも多いですが、どれもあらかじめ資金が無いと難しく、売れなかったら赤字という事がほとんどです。
CDはレコーディング代、プレス台、各種パッケージ費用などが掛かります。
CDは1枚買ったら同じものは要らないというのも収入になりにくい理由にもなります。
グッズは重要な収入源ですが、バンドの人気がなくなれば売れません。
また、どれくらいお金がかかって、どれくらいの金額で、いくつ売ればいいのかなど、経営する力も必要です。
音楽活動に専念するために事務所に所属するパターンもありますが、売れないバンドには力を入れるわけにもいかず、契約更新や思ったように活動できなくなることもあります。
事務所に所属しても、グッズやイベント企画は自分たちでやるという場合も多いです。
結果的に「売れるためのバンド活動」となってしまい、長く続けていくほどに
メンバーと方向性が合わない
バンドが楽しくない
という声をよく聞きました。
若いうちは大丈夫でも、長くやればやるほど色んな問題が出てきます。
では、どうやったら納得してバンド活動を続けられるかを紹介していきます。
楽しくバンド活動続ける手段
単純に、お金さえあれば自由に活動できるのです。
過去売れていたバンドの現在の活動
現在も音楽活動を中心に生活しているパターン
- 楽曲提供
- 地元のラジオやテレビの番組を持つ
- 雑誌のコラムなどの連載
- プロデュース
具体的な数字は教えてもらえませんでしたが、カラオケなどの印税もプラスされます。
現在ですとYouTubeチャンネルでの収入も候補に入るかもしれませんね。
上記は一例ですが、過去に有名になったことで仕事の依頼が来るパターンです。
とはいえ、ライブやCD売り上げがメインではなく、「経験や人柄を活かした仕事」となっています。
売れる前のツアーバンドの活動
仕事をしながら続ける
バンドとは別でアルバイトや、会社員をしながら活動しています。
私も結婚前はこのパターンでした。
就職先もバンドがしやすい仕事を選んでいました。
ただ実際のところは、仕事自体がバンド活動に役立つことは少ないです。
下記のような悩みもあります
- 仕事で疲れて悪影響
- 仕事があるので思うようにスケジュールが組めない
- 良い仕事が無い
今だからわかる、バンド活動におすすめの働き方
ポイントは
- バンド活動にも役に立つ
- 時間に縛られず仕事ができる
- やった分だけちゃんと収入になる
その① バンド活動を応援してもらえる会社に就職する
会社公認でバンド活動ができるとかなり強いです。
- ライブに応援に来てくれる
- 仕事先がグッズなどもコラボしてくれる。
- スケジュールが組みやすい
- お客さんに紹介してくれる
など、メリットも多いです。
個人でやっている会社や、飲食店なんかは多いです。
「夢をもつ若者を応援したい」という感じで共感してくれます。
「スタジオ」や「ライブハウス」で働きながら活動をしている方も多いです。
その② 自分で起業したりお店を持つ
どちらがメインの活動かは置いておいて、バンド活動を活かせる仕事をする事です。
- 「バンド運営」→バンド運営の経験を活かしたブログを掲載
- 「バンドHP製作」→Webデザインやイラストの受注
- 「CDやグッズの企画」→自分のお店を持つ
それぞれが、「バンド活動→事業で収入→バンド活動に還元」と連動した役割になっています
現実は、就職やアルバイトよりも難易度は高いですが、
固定の給料ではなく、やればやった分だけ収入に繋がります。
自分で起業して運営するよりもバンドで一生食べていくことの方が難しいと思ってください。
まとめ
簡単にではありますが、バンド活動で食べていくことの難しさを紹介させていただきました。
実際私も、学生の頃は漠然と
「上京して、有名になりたい」
と思っていたのですが、結婚して家庭を持つと考えが変わりました。
お世話になった人や、家族に迷惑をかけないためにも、しっかりと収入手段を確保していくことをオススメします。
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