家庭持ちギタリストのお舘です。
トランスペアレント系オーバードライブを上げてていくとTimmyの名前を聞くことも多いのではないのでしょうか。
今回はそんなPaul Cochrane / Timmy Overdriveの機材レビューをしていきます。
・Timmyって実際使ってみてどう?
・トーンコントロール難しい?
・歪みもブースターもバッファーにも使える?
にスポットを当てました。
なお、トランスペアレント系のペダルに関してはこちらの記事をになります。
製品仕様
●コントロール:
ベース、ボリューム、ゲイン、トレブル
モード・セレクタースイッチ(UP/MID/DOWN)
●入出力端子:
インプット、アウトプット
●電源:
9V電池、9Vアダプター
となっております。
BASSとTONEの効きが逆
Timmyの評価が高い理由の一つにコントロールの仕様があります。
通常の歪みペダルの音作りに慣れていると戸惑うかもしれませんが、
TimmyのEQ ベース/トーンは
左にめいっぱい回している状態が一番強調している状態になります。
トランスペアレント系のペダルはレンジが非常に広く作られています。
さらにEQでブーストさせてしまうと音が暴れてしまいますのでこの仕様になっているのだと思います。
使ってみて…
マーシャルJCM800の場合
ほとんどクリーンに近い感じで使用しました。
基本の歪みはJCM800で作るためTimmyの歪みを足してしまうとさらに暴れてしまいます。
クリーンで使用した場合は全体的に音が太くなるようなイメージで、特にギター側のボリュームを絞った時によく効果が表れます。
センドリターンの時も良かったです。
※私の場合はアッテネータについている機能なので通常のセンドリターンとは若干仕様が変わっています。
こちらもクリーンでの設定です。
効果的には似た感じなのですが前に繋ぐ時よりTimmy側のボリュームがよく聞くようになります。
基本はクリーンがおすすめですが、歪ませる場合は前段のほうが良いと感じました。
ローランド JC-120の場合
こちらは歪ませた状態で単体歪みペダルとしても満足な音が作れました。
オーバードライブとしてはかなり歪みます。
結婚式の友人への余興や専門のPAがいない野外ライブではTimmyとディレイでがあればJCでそこそこの音作りができます。
ミドルを強調することでチューブアンプ感を出していました。
他にメインの歪みペダルやプリアンプを持っている場合はクリーンブースターとしても使用できます。
バッファペダルとして
バッファペダルとしても役割を果たしています。
シールドが長くなってしまう場合は、音が細くなってしまいます。
もし使用するエフェクターが
・全てトゥルーバイパス
・全てをOFFにする時間がある
のであればバッファとして本機が使えます。
その場合は
・ゲインを0にした状態
・ボリュームやEQは好みで
・常にかけっぱなし
にすると良いです。
自分はクリーンサウンドの時にほんの少しゲインを上げて音を太くしています。
個性は無いが完成度は高く使いやすい
トランスペアレント系ですのでTimmy自体個性が強いわけではありません。
本機はお気に入りのアンプやプリアンプの底上げができます。
クリーンブースターやバッファとしてはジャンルを選びませんし、
歪みとしても好みが合えば充分に満足できるクオリティです。
両方が使えるペダルはなかなか見つかりませんので検討中の方は是非試して欲しい一品になります。
MXRから新製品も発売されました。
価格も安いのでぜひこちらも試してみたいです。